梅雨空の合間に吹く風もどこか心地よく感じられる。
そんな季節のなか、昨年より計画を進めていた倉敷市児島・ジーンズストリートの一端に位置する店舗の改装工事が、いよいよ始まりました。

建物は、昭和中期の民家と蔵、そして離れが混在する構成です。
民家部分は床を撤去し、土間のフラットな空間へと改修する計画としています。
段差や仕切りを整理することで、店舗としての回遊性を高め、より使いやすい空間を目指しています。

解体工事が進むなかで、図面や事前調査だけでは見えなかった建物の表情も少しずつ現れてきました。
柱や鴨居、欄間といった既存の構成材はできる限り残しながら計画を進めています。



これまで隠れていた蔵の外壁には、立派ななまこ壁が姿を現しました。
長い年月のなかで覆い隠されていたものが再び光を受ける様子に、
建物の記憶が呼び覚まされるような感覚を覚えます。

解体して初めて見えてくるもの、残したいと思えるもの。現場では日々新たな発見があります。
これからどのような空間へと生まれ変わっていくのか、また進捗をお伝えできればと思います。
ELD モリキ















