これまで構造、性能についてつづってきた伊島の家ですが、
今回は仕上げ材に対する考えについてお話したいと思います。
イールドが作る家は、施主様に合わせて全てをいちから作り上げる自由設計の住まい。
仕上げの素材に関しても、その家ごと、空間ごとに合わせた素材を選び抜き、
提案をしていきます。
当然手間暇はかかりますが、数多ある選択肢の中からひとつひとつを選び、
家のイメージに合わせた素材選びを重ねていくことで「その家らしさ」が
形作られていくため、決して手を抜けない仕事です。
今回、施主様が明確なご希望とイメージをもっていた伊島の家。
スキップフロアを採用した大胆な間取りの中に、繊細さが宿る空間の造りを
表現するべく、これまでの技術と経験をぶつけ合いながら施主様と作り上げた、
そんな現場となりました。
スキップフロアを繋ぐ、スチール製のストリップ階段。
強度を保てるギリギリの細さで設計製作したスチールのフレームに
オークの無垢材の踏板が取付られる予定です。
鉄の無骨さと繊細さを持ち合わせたストリップ階段が、
空間に抜け感を生み出し、この家のシンボル的存在となる姿に想像を膨らませます。
階段が繋ぐ各フロアが、家全体で調和のとれた仕上がりになるよう
適材適所に素材を配していきます。
階段でつながる壁にはEP塗装を施し、艶消しのしっとりとした落ち着きある空間に。
巾木をあえてなくすことで、すっきりとした印象になります。
また洗面の壁や浴室の壁・天井の水回りには、モールテックスという左官仕上げを採用。
耐久性・防水性を兼ね備えたデザイン性の高い塗り材が個性的な空間を作り上げます。
暮らしの中心となるLDKは、奥に広がる大胆な構造となりますが、
その印象を大きく左右するのが、天井の羽目板貼り。
採用したのは「小幅風羽目板」という見付けが細く見える羽目板。
中央の照明を効果的に演出しながら、空間を引き締め、モダンな表情を見せてくれています。
リビングの掃き出し窓からデッキ、軒天へと続く木部の流れ、




