住宅が密集した住宅街の一角の土地を有効に生かすため、
スキップフロアを採用した新築戸建て住宅。
今回は構造下地についてつづりたいと思います。
耐震で住宅性能を取得するために必要となる構造計算。
スキップフロアにL型の間取り、さらに大きな開口を実現させるとなると、
その計算の難易度も格段に高くなります。
基礎では地中梁を設け、鉄筋も通常よりも太いもので細かいピッチで組む必要があります。
構造体も複雑に取り合うため、図面と対峙する日々が続きました。
特に頭を悩ませたのは、仕上がってしまうと見えなくなる部分。
電気の配線、空調や水道配管、パイプスペースの位置など、
スキップフロアが美しく仕上がった姿を想像しながら、間取りの邪魔にならぬよう、
それらを図面に落とし込んでいきます。
実際に工事が始まると、作図の時に考えていた以上の提案が
現場の職人さんから上がってくることもあります。
より良い見せ方や納め方を、現場で職人と設計者とで何度何度もやり取りを行い、
形にしていきます。
基礎、構造体、埋設される配管や配線などは、家が出来上がってしまうと見えなくなってしまう部分。
しかし、その見えない部分こそが重要で、
家全体の仕上がりや暮らしの快適さにも大きく影響してきます。
そうした場所にこそ、手間と時間をかけ、丁寧な仕事をしていきます。
福武




