岡山は奥津。県の北部に位置し、美しい自然と歴史ある町並みが
風情を感じさせてくれる場所です。
美作三湯の一つとして知られる奥津温泉街の一角、
吉井川のほとりに『奥津荘』はあります。
90年以上の歴史を持ち、元総理大臣の犬養毅や版画家の棟方志功も愛したという
歴史と文化の息づくお宿です。
最初に訪れたのは、庭の紅葉ががすこし色づきかけたころ。

離れの客室『清間亭』の増築をご計画とのことで、
内装デザインに携わらせていただくことに。
切株の場所に新しく4坪ほどの和室のベッドルームを増築していきます。
歴史のある建物の増築ということで、和の要素と洋の要素が調和するように、素材を慎重に組み合わせていきます。
建物に合わせて施工していくため、全てが現場合わせで進んでいきます。

そして、しんしんと雪が降り積もる季節。

風情ある佇まいとともに、離れの増築が完成しました。

ブラケット照明には施主様の意向でルイスポールセンの照明を。
ここには、同じく100年近くの歴史を経ながらも不朽の美しさをもつルイスポールセンとの歴史的なつながりに思いを馳せてもらいたいという施主様の粋な思いが感じられます。

ヘッドボードとベッドの足元のカバーは、30年続くデニムの生地屋を母体とする倉敷のデニムスーツ専門店『inBlue』さんのご協力で実現。「岡山らしいおもてなしの要素を」という施主様の思いが形となりました。

窓格子は増築前の壁に使われていたものを再利用したもの。
趣ある光がやさしく室内を照らします。

ベッドの足もと側には大谷石を馬積みにした壁に。
エアコンが目につかないように壁の中に納めています。

今回増築した『清間亭』は吉井川に面したお部屋で、耳を澄ますと川のせせらぎが感じられる、とても風情のあるお部屋です。

江戸時代、津山藩の初代藩主がここの湯を気に入り、湯治場として利用するため、鍵をかけたことから「鍵湯(かぎゆ)」と呼ばれるようになったことを受けて、部屋の露天風呂も鍵の形に改装されたそうです。

吉井川の美しい雪景色を眺めながら、露天風呂につかり、
体と心を癒してみてはいかがでしょうか。
名泉鍵湯 奥津荘
〒708-0503
岡山県苫田郡鏡野町奥津48
TEL:0868-52-0021
http://www.okutsuso.com/index/
デニムスーツ専門ブランド inBlue
〒710-0055
岡山県倉敷市阿知2丁目23-9-3(林源十郎商店内)
https://inblue.jp/