04居住性HABITABILITY.

シミュレーションで分かりやすく

陽の光、風の流れは、季節や時間帯によってその土地ごとに条件が異なります。それをシュミレーションにより可視化し、設計段階から自然の利を暮らしの中に取り入れます。

出典
株式会社インテグラル,
住宅診断士ホームズ君,
構造EX Ver.3,
省エネ診断エキスパート

STRUCTURE

  • 1
    自然利用人間も自然のちいさな一部です

    もともと風土に根差した日本家屋は、季節の日射を利用し光を取り込み、風通しのいい家を実現してきました。その土地の特性を理解し、より心地よく、より快適に過ごすために、地形・方位・気候をプランに取り込み家を設計することはとても重要です。自然と共存し、自然を利用し、長く持続可能な家を実現するために、1軒ごとに異なる条件を丁寧にプランに取込み、その住まい手に合った快適さを提案します。

  • 2
    風を味わうという贅沢

    家の中を心地よい風が通る。その時期ならではの風を家の中で感じることが出来るのはとても贅沢なことかもしれません。通風を有効的に確保するには、風の入口とその反対側に出口を設け、風の通り道をつくることが必要です。吹き抜けや階段が通り道になり下階の開口部から入った風が上階の天窓へと導かれ、家の中に立体的な空気の流れをつくり出します。この風の通り道が心地よさにつながります。心地よい新鮮な空気は、人も家も健やかに保ちます。

  • 3
    昼光利用いつも陽の光とともに

    自然の陽の光を部屋の中に引き込むことで、なるべく人口照明の利用を減らし自然への負荷を軽減しようとする設計の技術です。開放感が魅力的な掃出し窓、高い位置から光を取り入れる高窓、トップライト、吹抜けなど、家の内部に光を取り込むには様々な手法があります。さらに、実用的な明るさだけでなく南側から入る明るく強い光、北側の柔らかな光などを上手に導き入れることで、美しい光の表情を楽しむこともできます。

  • 4
    日射太陽の力を味方につけて

    温熱環境の優れた住まいには、日射のコントロールも大事な要素となります。冬は、日射を室内に積極的に取り入れることで、暖かい室内環境をつくり、反対に夏は日射を遮蔽して熱を内部に入れない工夫が必要です。冬と夏では太陽の高度が違うので、日射の角度が異なります。そこで、年間通しての日射を考慮しつつ、庇や窓の大きさを設計します。窓にはLow-Eガラスという金属膜をコーティングしたガラスを用いたものを使用し、効率よく取り込み・遮蔽を行います。

  • 5
    断熱しっかりめに入ってます

    居心地良い住環境のためには、断熱性能の高さは欠かせません。この性能に一番にかかわる断熱材に、ロックウールやフェノールフォームを使用。これらを十分に隙間なく充填し、家の内外の熱の移動を防ぎます。断熱性能を示す「UA値」(外皮平均熱貫流率)は、国が定める住宅・建築物の省エネ基準としてきまっており、次世代省エネ基準(断熱等級4)はもちろん、この数値に基づいた上でご希望に合わせた断熱性能を比較検討していただけます。

  • 6
    サッシデザインも快適さも、欲張ってください

    家の中で窓は熱の出入りが最も多い場所。優れた断熱性能のサッシは、ガラス面での温度変化が少ない為結露が発生しにくく、暖房時の熱の流出、冷房時の熱の侵入を抑制し、音声防の効率を高めます。電気の使用量を減らすことで温冷房費やCO2排出量を大幅に低減します。これを実現するために、高い断熱性と遮熱性があるLOW-e複層ガラスのハイブリッドサッシと木製サッシを使用し、デザイン性を維持しつつ、室内の快適さを守ります。

  • 7
    気密ほんの少しの隙間も家にとっては風穴

    分厚い断熱材で断熱性を高めても、石膏ボード同士の間や壁と窓サッシの間にほんの少し隙間があれば、そこから外気や内気が出入りしてしまいます。このような隙間を防湿シートや断熱材、気密テープなどで埋めて気密性を高めることで、断熱の性能もアップします。気密性の高い住宅には、シックハウス症候群を防ぐためにも換気システムが大切ですが、このシステムの効果を十分発揮するためにも隙間を埋める事が重要なのです。

  • 8
    ソーラーパネル電気を自給自足するという選択肢

    高断熱の建物でエネルギーのロスを減らし、エアコンやLED照明等で省エネ化を図っても、完全にエネルギーコストを0にすることは出来ません。地球環境にも優しい生活を送るため、ソーラーパネルなど自然エネルギーを効果的に取りいれることも選択肢のひとつ。自分たちの消費量に見合った適正な発電量・発電設備を選ぶことで、日々のエネルギーコストゼロを目指す事が出来ます。