東岡山の家

東岡山の家

  • 2024

  • 岡山

  • 住宅

PROJECTS

築43年の木造セメント瓦葺2階建住宅の建て替えである。
以前の家は中古で購入、子どもたちが巣立ち、お父様、お母様が住まれていたが、ご両親2人では持て余すほどの大きさであった。この住まいをどうするかを家族会議を開いた結果、1階は施主ご両親、2階は施主ご夫婦といった完全分離型の 2世帯住宅への建て替えが決定した。場所は山陽本線の駅に近く、工場が隣接する住宅街の一角。工場が隣接しているといえど建屋からは距離があり、また境界に桜並木があるため、借景には申し分ない立地である。ご両親が前の家から大切にしていた夏椿や石灯籠が並ぶ庭と、桜の借景がなんとも趣深い。1階の父母が居住するスペースは、畳のリビング、障子、掘り炬燵で構成された和の塗。そこにお母様が希望していた対面式のシステムキッチン、ご両親所有の着物や掛け軸などが丁度良く収まる収納などのご要望に応じた家具を設えた。2階の施主家族の居住スペースは「遊び心」がテーマ。床は木目がしっかりした果のフローリングを採用、主にバーチ合板を使用した造作家具はあえて積層を見せた木口に。LDKの中心の丸柱も良いアクセントとなっている。また梁を現しとし、居住空間に開放感をもたせた。キッチンでは、お酒好きな施主様の理想とする「おばんざい屋さん」をイメージ。大皿のおばんざいを置けるように、手元の隠れる一段上がったカウンターを設けた。家族といえど、趣味嗜好やライフスタイルが異なるのは当然。この2世帯住宅は、家族のことを気遣いながらも、干渉しすぎない適度な隔たりを保っている。そこにピロティという外部の共有スペースを設けることで、これからも「良い塩梅」と言える家族関係が続いていくであろう。

設計 : 沖田 恭子 / ELD 施工 : ELD

写真 : 内田 伸一郎 / 内田伸一郎写真事務所 計画種別 : 新築住宅 用途 : 専用住宅 主体構造 : 木造在来工法 規模 : 2階建て 敷地面積 : 202.39 ㎡ 建築面積 : 92.83 ㎡ 延床面積 : 143.09 ㎡

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