ELD JOURNAL

【建築】暮らしと共に育つ家 01

#043

「10人くらい座れるテーブルを置きたい。」友人達をもてなすことが好きな家主らしい家づくりのイメージだ。

長男が小学校へ通う前に新居を構えることを考え、当初は戸建てを検討していたが、予算に合う物件は郊外ばかり。友人たちを招きにくい郊外に住むことが「想像できなかった」そうで、リノベーションできるマンション探しに変更。程なく街中の物件が見つかった。

当初のイメージであるテーブルの幅は3メートル。キッチンにはアイランド式の作業台兼キッチン収納を設け、友人たちと料理を作り、味わい、語らう場所に。リビングに隣接していた部屋を繋ぎ、拡張したからこその空間である。

3mのテーブルは、オークの無垢材。6年の経過により、深みのある飴色に。
ウォルナットのアイランド式のキッチン収納も、赤みと艶が増し、経年を減ることで味わい深く。
住み続けていくことで、家具、天井、床など居住空間を構成する素材は、経年により互いに馴染み合う。テーブルの傷も、この家の歴史を思い出す栞のように愛着が湧いてくるものに。

経年変化という名の、家と家族の調和。かつて描いた「10人が座れるテーブル」という夢は、今、確かな暮らしの風景として、美しく色づき続けている。

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