【建築】TCB jeans 今昔物語
#039 TCB JEANSは岡山県倉敷市児島のデニムブランド。
伝統的な製法と独自のデザインと縫製技術によって作られるジーンズは、ヴィンテージ感のあるデザインが特徴で、世界中の愛好者から高い評価を受けている。2018年、元家具店の倉庫だった工場兼社屋を、ショールームを併設した建物にリノベーション。
「最初は大手のリフォーム会社に相談したんですが、綺麗な空間を提案されるばかりで、自分の思い描く社屋のイメージとかけ離れていたんです」とTCB オーナーの井上さん。「色々と情報を収集した結果、ELDが良さそうだと思い、アポなしで相談に行ったんです。そこでELD 代表の渋谷さんが直接対応してくれて。そうしたら自分たちの思い描くリノベーションにピッタリの提案をしてくれて」と当時を振り返る。
打ち合わせも「僕の突拍子もない希望にも面白がってくれるんです。例えば『トムとジェリーのジェリーが入るような扉付きの穴を壁に作って欲しい』とか」と井上さん。「自社工場で作り、販売する」というスタイルが ELD と TCBの共通点ということもあり、お互い考えていることが分かり合える、まるでバンドの即興セッションのような感覚で打ち合わせが進んでいった。また、リノベーションならではの工事における不確定要素も同様、現場の状況によって施工方法を変えていった。
改装後初めて足を踏み入れた井上さん、外と内のギャップに感動し、「以前は窓が小さく薄暗い場所でしたが、2階のテラスができたおかげで店内が明るくなって、ついに毎日働きたい場所ができた!」と思ったそう。実際にリノベーション前よりも従業員の離職率が低下したという効果もあった。
「お気に入りの場所は?」という質問に、「テラスで過ごす快適な期間は年間で3ヶ月くらい。だけどテラス側の窓辺に置いてあるソファに腰掛けて仕事をするのが一番いい」と井上さん。改装当初からベストポジションは変わらない。
ソファのクッションが経年でくたっと馴染んで程よく味わい深く変化している。
TCBjeans社屋2階のショールーム。ここに多くのお客様たちがご来店。オープン当初に比べ、あちらこちらにブランドモチーフである猫の調度品が加わって、よりTCBジーンズらしさが溢れる空間に。
ショールームのアーカイブスペースのフェンス扉には、使い込まれたTCBのデニムがかけられており、経年のイメージがつきやすいディスプレイに。
お店に並ぶスタッフさんと友人の似顔絵。アットホームな雰囲気が伺える。
1階は縫製工場で、2階のショールームへと続く階段まで中の様子が伺える。「シームレスに楽しめる空間」の一つの要素となっている。
TCB jeans
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TCBJEANSは、古き良きアメリカのデニムをサンプリングし、現代の日常服としても魅力的に着てもらえるデニムスタイルの製作と提案にこだわっています。1880~1960年代当時のアメリカのライフスタイルや空気感を紐解き、道具としての扱いやすさ、着ることで気分が高まるような、感覚的な良さを細かいディテールに落とし込んでいます。また、自分達で作って売るというファクトリーブランドとしてのスタイルで、作り手の顔が見える製品づくりを心がけています。TCBJEANSは、「自分たちが本当に作りたい商品だけを作るブランド」というコンセプトのもと、ジーンズのある日常そのものが価値になる、そんなものづくりを目指しています。
711-0906 岡山県倉敷市児島下の町10-4-1
TEL / 080-3873-8476
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