岡山県真庭市ののどかな田園風景の中に佇むレストラン「AQUA」。ファサードは白いガルバリウム鋼板をベースに、木製の長い庇や窓枠、エントランスのタイルでアクセントを添え、コンセプトである「港町の倉庫」を思わせる佇まいを見せる。「波止場や漁師町のバル」というにぎやかなテーマをとした店内は、壁面やボックス席の造作家具に針葉樹合板を多用した、ラフで活気ある構成が特徴。無機質なコンクリート調の床面に対し、オリーブグリーンの帆布製ベンチや、リズミカルに下がる球体ガラスのペンダントライトがインテリアを端正に引き締めている。存在感を放つ鎧張りのバーカウンターや、真庭の山々を借景として大胆に切り取る大型の木製サッシなど、素材の素朴さと緻密なレイアウトが融合。地域の人々と共に歳月を重ね、味わいを深めていくための大らかな空間が完成した。